助けて繭えも~ん

繰り返しながらひたすら同じことを主張する
ドラえもんとかにも通ずるものがある。
但し、グロ注意.
本とかからしか学べないことってけっこうあるんだなぁとつくづく思う今日このごろである
世の中、割りとドラえもんのことほとんど知らない人がいるし

B.A.D.6
繭墨はいつまでも退屈に眠る
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

今回は目を抉って,這う女,鴉という定番の怪異シリーズです.
B.A.D.では初期からだいぶすっ飛ばしていたので,割と新鮮です.
B.A.D.シリーズでは毎回かわる様々な事件を通して,
似たようなことを違う側面から捉えているようなところがあり,
奥の深い小説です.
今回のテーマの一つは「人の幸福は人それぞれ」ということです.
「人の幸福を邪魔すると犬に喉を噛み切られて死ぬ」という諺?は今後使って行きたいです.
また,今回の見所として白雪さんが訪問して修羅場になるというシーンを忘れてはいけません.
白雪さんがややヤンデレっぽい感じになっており,もとのキャラを忘れつつありますが・・・
キャラがどんどん増えていき,皆それぞれに思いを持っていたりして非常に今後が楽しみです.

続きを読む

食べるということ,孕むということ

B.A.D.5
繭墨は猫の狂言を笑う
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

今回は狐を異界においてきた後の話がメインです.
狐がいなくてもなんだかんだで狐の影響を受けた人はいるわけで,
自ら化け物を名乗り,狐の模倣をする猫(神宮ゆうり)も現れ,
その関係で新たに起こった事件を解決する話です.
今回の事件は「指を吐く花が咲き,花を食べる」話です.
この部分だけ取り出してもだいぶ意味不明ですが,いつもどおり安定の狂気にあふれた一冊です.今回で,また狐関係のストーリーがひとつ進んだわけですが,今後このシリーズが何処に進んでいくのか全く予想もつかないので,次の巻も楽しんで読めそうな気がしています.
よくよく考えてみると,ここまでのB.A.D.シリーズを通して,食べるということと孕むということはよくテーマとして取り上げられている.
実際,メインの二人も,繭さんはチョコレートを食べているし,小田桐くんは鬼を孕んでいる.
互いに自分とは異なる何かを自分の中に含むということである.
これらの違いとしては何があるのだろうか.
この二つのキーワードについても今後なにか明らかにサれていくのだろうか楽しみです.

コミュ症同士でも仲良く慣れるとは限らないという永遠の命題

先日,「エイプリルフールズ」という映画を見に行った.
いわゆる群像劇で,登場人物が非常に多いですが,
名前のでてくる登場人物はほとんどいないので,記憶力のない私でも気楽に見ることが出来ました.
登場人物に名前がついていないので,勝手に名前を付けて脳内で呼ぶという遊びもできます.
その映画によるとコミュ症には芋けんぴがいいらしい.(注:コメディ映画です)
ということで,芋けんぴを食べながらブログ更新しています,
それとは,別の日ですが,ゲーマーズでふらふらしていたら目についてしまった本を紹介します.

ゲーマーズ
著者  :葵 せきな
イラスト:仙人掌
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★★

一言でこのラノベを説明すると,「すれ違い系ラブコメ ~ゲームを添えて」というべきでしょうか.
程よいネタと軽快なストーリー展開で,一気に読みきれてしまう小説です.
やりこみ系のゲーマーと楽しみたい系のゲーマーというあまり注目されないが,
確実に世の中に存在する2派閥の関係とラブコメという組み合わせの本です.
特に,私は,あまり小説で(まともに)取り上げられることの少ないゲーマーに焦点を当てている点が面白いと感じました.
また,著者はあの「生徒会の一存」の著者なので,キャラクタが非常に際立っているという点も魅力です.
ちなみにゲーマーズで購入すると,特典ミニ小説的なものがついてきます.
登場人物たちのゲーマーズでの一シーンを描いた内容で,本編とは違いややメタな感じがあって面白いです.

続きを読む

俺達の人生はまだまだこれからだ

久しぶりの更新ということで,
買ってから時間が立って「なんで買ったんだっけ?」と思ってしまった本です.

葉桜の季節に君を想うということ
著者  :歌野 晶午
分類  :小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★

この作品のまず最初に興味をひかれる点は,
主人公が元私立探偵で「何でもやってやろう屋」というのが印象のやや個性的なキャラクターというところです.
普通のミステリーを読み飽きて,少し別のジャンルも読んでみようかなと考えている人におすすめできる本でした.
なんで買ったんだっけと思い返してみたら,
この作品は2004年の,「このミステリーがすごい!」の1位ということで見つけた本でした.
本格ミステリーと帯には銘打ってありましたが,
実際はミステリー要素よりも普通の小説としてストーリーを楽しむ事のできる作品でした.
実際,最後まで読んで,「それが言いたかったのか!」という驚きでした.
事件の方は最後まで読んでも,「え?で?どうなったの?」というような部分もあるので少しびっくりしましたが,
一応謎はほぼすべて明らかになっているので,こういうのもありかなと思いました.

お兄様の好きなあの海にもう一度行きましょうね

Occultic;Nine1 -オカルティック・ナイン
著者  :志倉千代丸
イラスト:pako
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

主人公はオカルトをネタにした掲示板の管理人で,
カフェを拠点にしている.
という「現代+オカルト」をテーマにするには絶好の中二病設定で,
最初からテンションの上がる展開でした.
最初は登場人物が多くて覚えるのが大変かな?と思ったけど,
キャラが立っているので読み進めていくうちに特に苦もなく覚えられました.
展開はややゆっくりですが,日常的な会話にもところどころにネタがあり楽しみながら読める一冊でした.
まだ,一巻は序章という感じで今後どうなっていくのか,2巻が待ち遠しいです.
公式ページもあるらしい:http://occultic9.jp/

事実は小説よりも奇なり

知り合いが結婚直前(指輪購入済み)まで行って彼女と別れたらしい.
何が起こったのか全くわからなかったが,
現実は何があるかわからないということらしい.

B.A.D.4
繭墨はさしだされた手を握らない
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★

まさかの狐編ラストです.(別にネタバレじゃないよね?)
どうせ,このシリーズはずっと「狐」と戦い続けるんだろうなと思っていた自分にはそれが一番衝撃的でした.
今回の話はこれまでの総集編からの最終回という感じで,濃い内容になっています,
今までずっと安定して(ほぼ傍観して)いた繭さんが攻めに転ずるところなども今回の見所です.後は,繭さんの死体を見て吹っ切れた小田桐くんも見どころです.
若干,過去の登場人物も出てくるので,「誰だっけ?」というふうにならないようにするためにも,
今までの復習を十分にして,挑みましょう.
僕は負けそうになりました.

ばとる!ばとるー!

NOT LIVES -ノットライヴス- 1-6巻
著者  :烏丸 渡
分類  :マンガ
総合評価  :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★★

ゲーム作りが趣味の少年が主人公ということで買ってみました.
とりあえず一巻だけのつもりでしたが,つい最新刊まで一気に読み進めてしまいました.
内容としては殺人ゲームに巻き込まれるタイプのバトルものです.
戦闘は普通の街中(ただし,一般人は停止している)でアバターを使ってプレイヤー同士が間接的に戦うものです.
1~4巻は,登場人物が少ない+テンプレートどうりで脳に負荷をかけずにスラスラ読み進めることが出来ました.
5巻,6巻ぐらいから徐々に面白そうな展開になっていきます.
勉強の息抜きなどにはおすすめの一冊です.
まだ,やっと面白くなってきたところなので続きがとても気になります.

「なるほど」「すごいな」「悪いのはキミじゃない」

話し相手(男)が彼女の話しをしてきて正直面倒な時に使える3つのセリフを考えてみた.
自分の経験上,雑談レベルでは相手はこちらの意見を聞いていないので適当に返しておいて全く問題無いというのが最近たどり着いた答えだ.実際,彼女の話をする男には次の3つの言葉で適当に対応している.
「確かに」「それはすごいですね」「僕もそう思います」
また,合コンに行ってきた話など,彼女がいない人バージョンも必要なのでその場合には次の3つで対応している.
「確かに」「難しいですね」「まだチャンスはありますよ」
これ以外のアドバイスや自分の考えを言っても無視または根拠の無い反論しか返ってこないので無駄というのが最近得た結論だ.

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
幸せの背景は不幸
著者  :入間人間
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

ずっと読みたいと思っていた本にようやく手が出せました.
心に傷を負っている系主人公&ヒロインで有名な作品なのでずっと読んでみたいと思っていました.
一番の見所はやはりみーくんとまーちゃんのキャラクターでした.
ストーリー的にもそこそこおもしろいですが,唐突な話や独特な言い回しなどが特に際立っている本でした.
また,登場人物も主にまーちゃんとみーくんを中心に書いてあり,スッキリした構成で非常にわかりやすいです.

今週で人生が終わる

めめんと森
著者  :ふみふみこ
分類  :マンガ
総合評価  :★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★

「『殺すぞ』と言われて恋をしました」というオビを見た結果,
これは買わなきゃという義務感に駆られて買ってしまいました.
内容としては葬儀屋で働く主人公のめめが「殺すぞ」が
口癖の上司に恋をするという話です.
少年誌とかのマンガではありえないような設定かつ場面なので,
非常に良い刺激を受けるおすすめの本です.
マンガでこれ一冊で完結しているので一風変わった本への導入として非常に良いと思いました.
ただし,僕のように変わった本や死に関する本をよく読んでいる人だと少し物足りなく思ってしまったというのが事実です.
ちなみに僕は最初,断章のグリムの雪乃の口癖である「殺すわよ」が思い浮かんで来ました.
つまり,何が言いたいかというと

狂気が足りない!!

激辛カレーに慣れてしまって,普通の辛口が全く辛く感じない人の気持ちがわかったような気がしました.

広大な自然風景を見ると感情が吸い取られる気分になるよね

星を継ぐもの
著者  :ジェイムズ・P・ホーガン
分類  :推理小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★

人類の起源+宇宙ものというSFの代表格です.
若干ミステリー要素もありますが,
どちらかと言うと真相に辿り着くまでの過程を楽しむような作りになっています.
月で人類と思われる生物の死体が発見されるところから始まり,
人類の起源にまでせまるというスケールが徐々に大きくなっていく様子が壮観です.
また,調査によって,いくつかの事実が出る度に,その事実を説明する仮説をいくつも立てて,
徐々に,説明がなされていき,最期に一気に筋を通すところも見どころです.
ハードSFと分類されるようですが,それほど小難しい話が出てくるわけではない(特に後半)ので,
割りと勢いで読める感じです,