会社・研究室ではあまりその会社・研究室の不利益になるような発言をはしてはいけないらしい

不安とか不満ないでしょ?
幸せですか?義務ですよ?

こちら、幸福安心委員会です。

原作  :うたたP
著者  :鳥居羊
イラスト:wogura
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★

完全で完璧なセイレンの幸福度99.9%のみずべの公園市国を舞台に幸福安全委員会(幸安)の活動を描いた幸福な物語です.
全ての市国民は,幸福で文化的な生活を営む義務を有しており,義務を果たしていない不幸分子が開始2ページで処刑されます.
ボカロ曲からのラノベ化をした本で,元の曲はニコニコ動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm18100389)で聞けます.
こういった本を初めて読みましたが,
主人公の心情や成長も描かれており,普通の小説として遜色ないストーリーで楽しく読むことができました.
続編が出ているみたいなので,機会があればそちらも読んでみたいです.

世界は完璧じゃない.幸福は完全じゃない……
という問いに対して,
「完全に幸福であれば,幸福であると認識できない」というよくある答えだけでなく,
バジリスクの矛盾「見ただけで死をもたらすのであれば,なぜ,そのことが伝わっているのか?」と関連付けているのが面白いと思った.
そして,絶対といわれるセイレン自身がそれを望んでいたという話も面白く感じました.

ガルパンとB.A.D. の感想

先日立川まで行って、ガルパンの爆音上映を見てきました。
最初の一発目の砲撃で音のリアルさにびっくりしてしまいました。
ぜひ、ガルパンは爆音上映で見てみることをお勧めしたいです。
内容的には、細かい部分までしっかり作りこまれているというのが伝わってくる作品で、
もっと自分に戦車の知識があれば~と思わせてくれる作品でした。
ガルパンはいいぞ。
「ガルパンはいいぞ。」はあまり細かいことを言うとネタバレになってしまうときに使える便利な言葉らしい。
というわけで、最近のマイブームですが、B.A.D.はいいぞ

B.A.D. 10
繭墨は夢と現の境にたたずむ
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

前回までのドタバタに比べ、今回は
『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』
『夜に土を掘る音がして眠れない』
というごく日常的な事件になります。
(ここまで、ハードな話が多くだいぶ感覚が麻痺しています。)

今回の話は前回までの話から次の新たな展開へのつなぎのような感じで、
今までの事件の回想が途中に挟まるなどしています。
ここまでに、多くの登場人物がいて、正直、だいぶ忘れている話も多くありました。
B.A.D.シリーズは展開が早いので、ガンガン読み進めてしまいましたが、
ちょっとこのあたりで休憩をはさんでみるのもいいかもしれません。

ちなみに、あまり詳しく言うとネタバレになってしまうのですが、
今回の話は、場面の転換が激しいため、かなり読みにくかったです。
ただ、B.A.D. シリーズはこれまでにも場面転換の比較的多い作品だったので、
この場面転換の激しさも含めて、今まで訓練されてきた読者なら “今までの回想” という趣深さを感じられるのかもしれません。

考えること.それは一人だからこそ出来る

どうも、誕生日にぼっちでホールケーキを買って食べきれなくなっているこの頃です。

B.A.D. 9
繭墨は髑髏に花を手向けない
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

小田桐「何故,どいつもこいつも,簡単に死にたがるのか.」
おそらく、このシリーズを読んでいて誰もが思ったことをついに、小田桐君が言ってくれます。
小田桐君も小田桐君で、久しぶりに自己犠牲っぷりを発揮してくれる愉しい?話です。
白雪さんも久しぶりに登場します。
久々津・雄介編もひと段落し、とうとうラスボス的な存在「赤い着物の女性」が現れて、次回以降は大きく話が変わりそうな予感です。
なんだかんだで、今までの重要そうなキャラクターが勢ぞろいしているというのもこの巻の見所です。

明けまして、ご愁傷様です。

あけましておめでとうございます
昨年は読んだ本の数が少なく、ブログの更新も少なめでした。
今年は、もう少し増やしたいと思います。
なんだかんだで、去年は「ドラえもん」全巻読破などをして、時間を取られてしまいました。
ちなみに、今年は「中二病」をキーワードに生活することにしました。
なので、「中二病」な本が多くなるかもしれません。
ということで、今年もよろしくお願いします。

B.A.D. 8
繭墨は髑髏に花を手向けない
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

今回は起承転結の「承」ぐらいでしょうか。
前回に引き続きあさとや舞姫や久々津が出てきて、伏線っぽいものもいくつか出てきます。
特に、あさとの能力に言及している部分もあり、第二編のもっとも盛り上がっていく部分と言えそうです。
B.A.D.全体を通して、能力という概念ははっきりと存在するにもかかわらず明言されることを避けられている感じがします。
あさとの能力に関しても、「願いをかなえる」という漠然とした説明はあっても、その本質や制限などについてはほとんど言及されていませんでした。
(まぁ、最も謎の能力者は繭さんという気もしますが・・・)
今回はそんな、あさとの能力が少し明らかになります。
また、今回は雄介とは別行動となっていますが、彼の行動や心情の変化が次の話に大きくかかわってきそうです。
次回で、ひと段落付きそうな感じですが、続きの気になる一冊でした。

人類は・・・

初、海外(USA)からのブログ更新かもしれない。

タイム・マシン
ウェルズSF傑作集1
著者  :H・G ウェルズ
翻訳  :阿部 知二
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★

言わずと知れた古典SFのタイム・マシンです。
この作品は、簡単に言うと主人公がはるか未来に行って、人類の行く末を見てくるという話です。はるか未来過ぎて、どちらかというと別世界に近いですが、別世界で出合った人間のような生物に(やや強引ではあるが、当時ならではの)解釈をつけているところが非常に興味深いところでした。
この本にはタイムマシンだけでなく、他にも5つの短編小説が収録されています。
子供のころに出合った不思議な現象に端を欲する「塀についたドア」、なぜか急に願ったことが現実になってしまう力を得た「奇跡を起こせる男」、ダイヤモンドを人工的に作れるという人物にであう「ダイヤモンド製造家」、不思議な生物とともに無人島生活を送ることになる「イーピョニルスの島」、別世界がのぞける不思議な水晶「水晶の卵」。
どれも独特な雰囲気を持つ作品で、SFではない要素を取り入れつつ、それぞれに楽しむことができました。

妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ

京都主張中の土日、正直仕事も溜まってるので、あまり遠出もできなくて困っていたら
京都市内に国際マンガミュージアムなるものを発見しました。
国際漫画ミュージアムはテーマのある展示とかなり多くのマンガが読める施設で非常によかったです。
特に、年代別に並んでいるので、私の生まれた年の漫画や、その前の漫画などがすぐわかるようになっており、すぐ手に取って読めるので、古いマンガと出会うきっかけにもなりそうでした。
そんな、大量にあるマンガの中でこのマンガ「燐寸少女」に出合えたのは感動的でした。
おかげで、京都出張の数少ない良い思い出になりました。

燐寸少女
著者 : 鈴木 小波
分類 :マンガ
総合評価 :★★★★★
文章 :★★★★
内容 :★★★★
キャラ :★★★★★

京都の国際漫画ミュージアムで偶然見つけた漫画です。
読んでくれと言わんばかりの雰囲気が本から漂っていて、とっさに手に取ってしまいました。
内容としては妄想(願望)を持つ人間たちと妄想を具現化するマッチを売る少女という話です。
基本的に各話は独立ですが、マッチ売りの少女リンは共通して出てきて、
全体としてのストーリーもある形式です。(シゴフミとかを思い出しますね)
それぞれの話でオチもあり、非常に楽しめました。
全体としても、ややダークな感じで、妄想と願望の違いというテーマも含んでいて面白かったです。
休日に妄想に浸りたいという方には是非お薦めできる一冊です。
今度の休日の予定が決まっていない方は読んでみてはいかがでしょうか。

テンプレは進化する

ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける
著者  :横塚司
イラスト:マニャ子
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★
文章    :★★★
内容    :★★
キャラ   :★★★

古くからあるテンプレとして,
「むかしむかしあるところに,おじいさんとおばあさんがいました.」
というのがありますが,最近は
「俺は,ある日,異世界から転生してきて魔王軍の一員として働いている.
今日もいつものように,ダンジョンに侵入してきた,勇者の排除に勤しんでいた.」
みたいな感じの出だしが,ごく普通に使われるのがすごいと感じています.
つまり,何が言いたいかというと「モンスター文庫ぱねぇ」ということです.
モンスター文庫は比較的最近(2014年)にできた双葉社のレーベルですが,全体的にタイトルがすごい.
タイトル一覧だけ見ても,なかなか刺激的なタイトルが並んでいます.
今回は完全にカンで一冊選んで買ってみました.
RPGを傍から見ている感じの物語で,非常に軽いので一気に読めてしまいました.
今回は一話ということで,いじめられっ子の主人公がヒロインとパーティを組んで,
さらに,生き残った人でチームを編成していくという話です.
付与魔法と召喚魔法のどちらにステータスを振るか迷うというような場面もありますが,
まだ,天秤にかけるという程ではないので今後さらに選択を迫られる場面があるのかもしれません.
とにかく読むとRPGがやりたくなる一冊でした.

怪異 vs 都市伝説

コトリバコを始めとした2chで有名な怪異って,
独自の体系を持っていて,他の怪異とは明確に区別された何かがあるように思う.
さらに,その広がり方も2ch発なので、独自の広がり方をしているように思う・
一般の怪異と2chの怪異の関係性みたいなものを誰か調査してくれないかなぁ.
ちなみに、この2ch怪異に関するフリーゲームとして是非夕闇の季節様の「怪異症候群」をおすすめしたい.
そんなこんなで,コトリバコが出てくるオカルティック・ナイン2巻です.

Occultic;Nine2 -オカルティック・ナイン
著者  :志倉千代丸
イラスト:pako
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

一巻では別々に行動していた登場人物でしたが、
二巻では登場人物同士が関わり始めました.
事件の規模も井の頭公園での256人集団自殺事件と大きくなり,
謎もより深くなってきました.
やはり見どころは物語全体に,そこはかとなく漂う都市伝説感です.
都市伝説感というよくわからない単語を使ってしまったが,
カオスヘッドなどをプレイした人にはわかってもらえるかもしれない.
よくある物語の展開として,現代の中で不可思議なことが起こっても,何らかの組織or 力によって全て隠されている事が前提という展開がありますが,このオカルティック・ナインをはじめとした都市伝説感のある物語では,
完全に秘匿されるというより,現代社会の中でどう捉えられるか?場合によっては相互作用しつつ物語が展開され,その雰囲気が作られています.
この雰囲気はぜひ一度味わってもらいたいものの一つです.

自炊はじめました

最近,まんがタイムきららというやつを初めて見てみたが,
これは4コマ雑誌なので,全てのコマ割りが縦向きになっているということに気付かなかったです.
結果,どっち向きに読むのかわからなくなり,そんなところに斬新さを感じました.

ドラえもん1-45巻
著者  :藤子・F・不二雄
分類  :マンガ
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

誰もが知ってる(と思う)あのマンガです.
意外と45巻しか無いので,簡単に読み切ることは可能です.
ただし,似たような話が多いので,そのうちゲシュタルト崩壊して,
発狂しそうになります.
アニメから入った世代なのですが,アニメ版の内容をところどころ思い出してしみじみできます.
また,アニメを見ていたのは,まだ,子供の頃だったので,今読んでみるとよく考えられていると感じる
部分も多く意外と楽しめました.
アニメ版では有名な話が,マンガ版ではあっさりしていたり,
マンガ版では登場人物が鬼畜なことを言っていたりしている点も面白さの一つです.

世の中には自分で気づかなかったら,それで終わりってこともあるんすよ

人は定められたものから変われないということを感じつつ,
生きるということは戦うことなんだなと思う今日このごろです.

B.A.D. 7
繭墨は人形の悲しみをかえりみない
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

このシリーズは毎回内容が濃いので7巻まで来ると,
非常に多くの人間関係があり,登場人物間の関係や思いが面白くなってきました,
今回は久々津再び,神再びです.
そして、重要そうな新キャラも出てきて、狐の物語りから、狐を発端としてはいるが、
新たな物語に焦点が移ってきている。
そして分裂した神は今後の伏線っぽいけどどうなんだろうか?
そして今回は髑髏を抱えた少女ヒルガオ,人形の異能使い絡繰舞姫,犬の久々津
という重要そうな登場人が連続ででてきました.
そしてB.A.D.は相変わらず,様々な視点から違う形で同じことを表現することに良さがあるなぁと感じています.
今回は前回に続き「人の幸福は人それぞれ」ということ,そして「人は定められたものから変われない」ということを取り上げています.
特に後者は,小田桐くんが何度失敗しても懲りないところで,今までも何回も言われてきましたが,
今回は久々津の関係で別の側面からでてきました.

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