時の流れに人は逆らえない。だが、魔法少女なら・・・

ボスに小説を読むかと言われて、「ええまぁ」と答えたら島崎藤村の「夜明け前」ネタを振られた・・・分かるかよ!!
まぁボスと自分だと年齢差的にもかなりあるので仕方ないのかもしれんが、
個人的には時間の流れに逆行するようなことはしたくないので、多分、近代文学付近が一番手薄になりそうな気がする。
というわけで、最近のベストセラー的な本も読んでおかないとと感じたので、
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
著者  :岩崎夏海
イラスト:ゆきうさぎ
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★
内容に関しては言わずもがなでしょうが、一応説明しておくと
高校野球の女子マネージャーがドラッカー()の「マネジメント」を読んで、高校野球チームをマネジメントする話です。
実際には、前半部分のほとんどは「マネジメント」の引用+解説だったり、
でも、後半部分は若干ノベルチックになったりします。
文章は全体的にかなり読みやすいです。(というか、昨今のライトノベルよりも軽いです。)

世界が平和でありますように

研究室の人がリアルに生きていてヤバい
ボスに趣味は電子工作ですっていったら、まさかの真空管ネタを振られた・・・
断章のグリム ~しあわせな王子(上・下)
著者  :甲田学人
イラスト:三日月かける
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★★
久しぶりに読むとやはりいいねー
グロさの表現に関してはかなりレベルが高いと思う。
まぁ、この本以外にそんなにグロい本は読んでない気もするが
<葬儀屋>の過去やらが明らかになるこの話では、
<葬儀屋>や可南子はモチロンのこと、悪夢側の人間までかなりいい味を出しているなぁと思った。

カオスを再構成してやろう

研究室二日目、まだあんまり暴走はしていないつもりです。
思っていたよりも研究室自体が暴走していなくて安心?した。
かなり、長い間このブログで小説ばっかり紹介してきましたけど、
ひさしぶりにこういう本も紹介してみようかなと思って
複雑系入門~知のフロンティアへの冒険
著者  :井庭 崇、福原 義久
分類  :入門書
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
きみもヴィクトリカになれるっ!!
カオスの入門書です。
複雑系についてかなり広い範囲を比較的分かりやすく解説しています。
だいたいの複雑系の本がそうであるように、若干胡散臭いです。
ですが、この本の良いところはその分野についてさらに深く知りたい人のための参考文献がかなりしっかり載っている点です。
この本は入門書だけに大雑把な説明しかしていませんが、参考文献をみてさらに理解を深めることができると思います。

働きたくないでござる

研究室でPC4台持ってるっていったら、驚かれた。
(PC以外の)友達は4人以上いるっていったら、それは当然って言われた。
なれる!SE
2週間で分かる?SE入門
著者  :夏海公司
イラスト:Ixy
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★
とある技術者の日常を描くハートフルストーリーですwww
普通にありそうな感じで、
そうか!!SEの日常は単純にそれを描くだけで小説になってしまうのかと思ってしまった。
上司の外見以外はあるあるな感じです。
ただ、技術系の人以外だと脚色しているだけだと感じてしまうのかな・・・
アンサイクロペディアの一部の項目では本当のことが書いてあるのに、
それに気づけるのは中の人だけという現象に似ている。
正直、SE以外の人に読んで欲しい本ではある気がする。
でも、この本を手に取る人の殆どがSEな気がするのは気のせいだろうか・・・

百万回死ねーーっ!!それでも猫は生き返る

若干自分が日本酒臭い気がするのは気のせいだろうか・・・
研究室所属1日目いきなり飲みに行ったけどそれなりに暴走とかはしていない・・・はず
なれない環境で結構戸惑ってるかもしれないけど頑張れ自分!!
猫は殺しをかぎつける
著者  :リリアン・J・ブラウン
訳   :羽田詩津子
分類  :推理小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★
ココかわいいよ、ココ
以上
特に普通の推理小説でした。
トリックとかも特に面白いものではなかったですが、
推理小説ではなく普通の小説としては楽しめた感じでした。
特に猫好きの方なら結構楽しめるかもしれない。
(というか作者も猫書きたかっただけなんじゃ・・・)

夢と希望が似ているように現実と絶望も似ている

大学の研究室に入ったらきっと殺人事件に巻き込まれて・・・
という幻想をいだいてみる。
詩的私的ジャック
著者  :森博嗣
分類  :推理小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★
基本、現代の密室トリックはこんなもんですよねー
あんまり、近代文学でまともな密室トリックを見たことがないのは読んでる本が少ないってことなのかな~
(ネタ切れだろうけど)
「全てがfになる」に比べると推理するのは若干無理あるかなーって感じだったけどそれなりに面白かった。
あと、ローカルネタが多いのは相変わらず。
分かる人にしかわからない系のネタとしては割と簡単に実現できる実装だと思う。
こういうローカルネタ満載にすると言うのは文章の書き方としては面白いかもしれない。
ただ、大半の人には通じないと思うが・・・
あれ?萌絵ってこんな面白いキャラだっけ?と思った
まぁシリーズ物を飛ばして読んでるからかもしれんが・・・
正直なところ、推理小説とかでもシリーズ物なら1巻2巻とかしっかり明記してほしい。
自分は推理小説は特に直感と題名だけを頼りに買うので結構難しい。
ちなみに、この本は題名買いです。

数理論理学少女

地震のときちょうど出かけていて大変な目にあった
まぁそれでも無事に戻ってこれたので良かった。
電気がないと何もできなくなってしまうんだなということを思い知った。
停電が起こったとき周囲の人はかなりパニクってた。
また、人は真っ暗になることを本当に怖がるらしい。
自分の場合は逆にテンション上がるけどなー
実際、恐怖と笑いはにているかもね~
災害が起こったときに周囲にどんな人がいるかで被害は大きく変わるんじゃないかとも思った。
停電の時、何もすることがなかったので本読みきった。
というわけで、
アンチリテラルの数秘術(アルケニスト)
著者  :兎月山羊
イラスト:笹森トモエ
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★
厨二病なのはデフォルトだとしても、
いちいち言い回しが面白いのでオススメ。
まぁ、ある程度数学をやってないとネタがわかんないかもしれないが・・・
無次元数(スカラー)を操る能力者の話。
ベクトルを操るような能力者は別の話でいた気がするが、スカラーだとそれだけでかなり話が広げられそうだな。
これは、もう次はテンソルを操る能力者が出てくるしかないなwww
また、いろいろ突込みどころの多い話でそういう部分でも楽しめる話だった。
・確率pとp(t)とp_tの区別についてもうちょっと説明を
・雪名のメガネ設定は意味があるのか。メガネほとんどかけてなくね・・・
(いや、正確にはだいたいメガネをかけていないところで挿絵がある)
ところで、最近某魔法少女アニメやこの本のように魔法に対する説明にエネルギーの問題を取り上げている例をよく見る気がする。
エネルギーの問題を解決する方法としてはエントロピーとかダークマタ、ダークエネルギーとかの方向に回避するしかないというのは分かるんだが、
昔自分が書いた魔法設定とかぶっている上に、これらがよく練りこまれているので自分の書いたものがひどく幼稚に見えて非常に痛い。
もっとがんばろう

奇跡も魔法もあるんだよ

だいぶ積みゲーを消費しつつある・・・
最近、魔法少女なアレをもちろん見ているのですが・・・
2chの勢いがやばすぎて面白い。
2chのネタつぶしはかなり怖いけど作者としては隠し的な要素まで発見してもらえるのは結構うれしいのではないかと思う。
(自分はよくネタ投げっぱなしにしますが・・・)
ということで、
うみねこのなく頃に
うみねこのなく頃に 散
サークル :07thExpantion
分類  :サウンドノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★
人気投票に間に合わなかったorz
内容は「ひぐらし」よりはミステリー要素少なめになっている感じでしたが、
その分その他の要素が詰め込まれてて、それはそれで楽しめました。
特に、音楽と演出についてはかなり上がっていました。
テーマとしては幾つかあったように思いますが、
「愛がなければ見えない」
「ミステリーvsファンタジー」
「真実はいつも一つまたは二つ」
「作者の嘆き・・・」
どのテーマも非常にユニークなものでかなり面白かった。
うみねこの最も見所なのがこれらのテーマだと思います。
そして、今回もかなり名言(迷言)・名文章(迷文章)が多かった。
また、このサークルが作品を出すようならぜひやってみたいです。何かのなく頃に。
まぁ、その前に「咲く夜に」なんですけどね

世界を構成する最小の人数は二人

「以降単に~という場合~を指す」って結構使える言葉な気がする。

以降単に女の子という場合二次元を指す!!
というわけで
妄想少女
だって私は二次専だから
著者  :東 亮太
イラスト:ちこたむ
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★
「私もなの?お姉さま・・・」
消えていく嫁たち・・・
「どうして二次元と三次元を区別するの?」
「そんなの嫁達への裏切りよっ!」
揺れる紗衣
「こ、ここにいたらダメだ。」
戦慄する佐和
「安心してください」
「―――僕も二次専ですから」
とうとう光宏が二次専を認める!?
衝撃のラスト・・・
という感じの内容です。(だいたいあってるはず?)
相変わらずの暴走っぷりでした。
これでラストというのは何か寂しい気もします。
全体を通してこのシリーズは二次元の素晴らしさをうまく表現しているなぁと思った。
このシリーズの最初の方ではほとんどヒットしなかった「二次専」という言葉も今ぐぐってみるとだいぶヒットするようになってました。
そういえば、先日、本屋に「リアル彼女の作り方」という本が売ってた。
リアル彼女の作り方よりも「妄想嫁の創り方」の方が知りたいっ
という方にはこの「妄想少女」がおすすめです。
自分も妄想少女から得られたものは大きかったように感じます。
まぁなんと言っても
僕も二次専ですから!!

6年前の罪

もはや中学以前の記憶がほとんど残っていない
今、自分に「昔の恨みで・・・」というようなことを言われても全く思い出せないので危ないなぁ
というわけで
龍は眠る
著者  :宮部みゆき
分類  :推理小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★
なんだかんだで今まで宮部みゆきの本を読んでなかった。
満足した。
超能力を使えるという少年と雑誌記者の物語です。
まぁ、ただの推理小説ではなく、そこに少しの超能力という要素が加わることによって
面白さを増すという近代推理小説の典型ですね
ところで、
この本では現実がかなりどろどろしたものとして描かれていますが・・・
実際のこの世界ってどれくらいどろどろしているもんなんでしょうね。
自分には常識というものが比較的欠けている感じなのでこう言ったことがあまり良くわからないのですが・・・
この宮部みゆきという人の目にはこんな風に世界が映っているんでしょうかね
今回読んだ本は「超能力」という比較的自分の得意分野だったので次回はもう少し異なった本を読んでみたいですね。