「幸せ」と「諦め」の距離

最近、自分がの周りでも幸せの押し売りが流行っているようです。
人の人生は他の人によって評価されるべきものでは無いというのが自分の考えです。
むしろ何故、相手と自分が同じ基準だと思うんだろ
どうして今まで自分が見てきた世界がすべての世界だと思えるんだろ

ミミズクと夜の王
著者  :紅玉いづき
イラスト:磯野宏夫
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★
内容    :★★★★

割りとシンプルな魔王と人間の恋愛ものです。
普通に良い作品なのですが、普通すぎてあまり語ることがないとういうのが本音です。
あんまり込み入った伏線のある物語よりも
純粋な思いにあふれた作品のほうが良いという人におすすめです。

がんばれ理学部

2巻を忘れていたので

アンチリテラルの数秘術2
著者  :兎月山羊
イラスト:笹森トモエ
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★
内容    :★★★★★

この本を読んで、作者絶対情報系だろって思ったら、やっぱり技術系会社員だった。
前回の「確率」を操る能力の次は「集合」を操る能力です。
ってか「集合」とか数学のかなり大部分を占めてるだろ・・・(ってか確率の上位互換では?)
と思ったら、まだ能力を使いこなせていないという設定だったのでチートにはならなかった。
この調子で行くと、ネタに窮してきそうなんだが大丈夫なんだろうか・・・
その辺りも含めて今後に期待したいと思います。
工学系・情報系の人がライトノベル・一般小説の作家ってパターンって結構多いなー
他の職業の人ももっと積極的に本を書けばいいと思う。
あんまり、数学者・物理学者の作家とか聞かないしなー
医者(医療従事者)はたまにいるなー
文系はネタも多いので弁護士の作家とか普通にいるなー

引きこもり:恐いわー幸せすぎて、恐いわー

今日、久しぶりに図書館に引きこもるということをやりました。
2・3年ぶりかもしれない、なかなか充実した時間を過ごせました。
その時読んでた本はまだ読み終わっていないので、また次の機会ということで、
今日は本に関連する本を紹介したいと思います。

ビブリア古書堂の事件帳
栞子さんと奇妙な客人たち
著者  :三上延
分類  :小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★
内容    :★★★

この本の見どころとしては典型的なコミュ症の栞子さんですね。
自分の分野の事になるとよく話すようになるというのはコミュ症によく見られる症状で自分にも覚えがあります。
内容は、サブタイトルにあるとおりで、古書店に持ち込まれる古本にまつわるお話です。
稀覯本というとあまり知られていない本のことをイメージする人も多いと思いますが、
この本に出てくる作品はどれも有名なものばかりでわかり易かったです。
そういえば、こういった古本屋は昔からあんまり見かけてないです。
むしろ、東京に来てから神保町とか街で見かけるようになりました。
田舎だと逆に真っ先に潰れてしまうんだと思います。
寂しいですね
今回、ふと愛読者カードを見てみたら他の本では見かけないような質問があることに気づいた。
「映画やドラマで本作中のヒロイン・主人公を演じてもらうとすれば誰をイメージしますか」
ってやる気満々やないかい!
まぁ、多分ドラマの方は見ないけど、見た人がいたら話しぐらいは聞きたいなー
著者の説明書きに「根強いファンが多い」と書いてあるので、他の作品についても少し気になってはいます。

普通ってなんだ?

誰かの幸せを願って、他の誰かを傷つけることは普通だと思ってた
あれ?もしかして普通じゃないのか?

アンチリテラルの数秘術3
著者  :兎月山羊
イラスト:笹森トモエ
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★
内容    :★★★★★

今回のテーマは「虚数」です。
この本は毎回テーマが変わるし、面白いのだからわかりやすいサブタイトルをつけると良いのではないかと思った。
ちなみに1巻は「確率」で2巻は「集合」でした。
今回は虚数を操っているというわけでは無いような気がしましたが、まぁその辺りはご愛嬌ですね。
特に今回の話で気に入った話題としては「神様は自分に似せて人を創ったのだと言われている」からの「不気味の谷」理論の展開は面白い解釈だと思いました。
また、「人が前へ進んでいくためにはi(ウソ)が必要だったからだよ」という部分では誰がうまいこと言えとと一人でツッコミを入れてしまいました。

好きなものを好きと言えないのなら世界のほうが間違ってる

短い人生で今のところ正しいと信じてきていることがひとつある。
それは「変態に悪い奴はいない」という事だ。

たったひとつの、ねがい
著者  :入間人間
イラスト:のん
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★
内容    :★★★★★

相変わらずの一風変わった物語です。
変態好きの自分としては、かなり楽しめる一冊でした。
内容については、少しでも語るとネタバレになりそうなので、あまりここには書きません。
残虐耐性がある方で変人が好きな人は読んでみると幸せになれるかもしれないとだけ言っておきます。
最後に、
同情の余地なんかない。
いや、むしろ同情の余地しかない。

自由とは・・・正義とは・・・

3月のジェルミナル
著者  :ついへいじりう
イラスト:星屑七号
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★
内容    :★★★★★

「本当の正義を教えてくれます」というオビの文句に釣られて買いました。
これは良い厨二病!!
主人公が頭の良い厨二病だと話しが盛り上がるというものの典型でした。
結局、本当の正義を教えてくれたかどうかは怪しいですが、
なかなか面白い本でした。
厨二病的には「この素晴らしき断頭法廷」を「ヘリオトロープ・ギロティーン」と訳すあたりが気に入りました。
ヘリオトロープは「太陽の方を向く花」という意味の紫色の現実にもある花ですが、
「太陽の方を向く」を「この素晴らしき」と捉えたところを評価したいです。
更に、ついでにタイトルの「ジェルミナル」ですが、
調べたところ、フランス語で芽吹きの時という意味らしい。
フランス革命歴の3月をジェルミナルというそうだ。
自分の厨二病辞書に登録しておこう

Unspeakable One

案外ラヴクラフトを知っている人が少ないということに最近気づいた。
いろんなところで名前が出てくるし、名前ぐらいは皆知ってるものだろうと思っていた。

ラヴクラフト全集2
著者  :ラヴクラフト
訳:宇野利泰
分類  :ホラー小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★★
内容    :★★★★★

全集の2巻です。かの有名な「クトゥルフの呼び声」が収録されている巻です。
また、ほかに短編「エーリッヒ・ツァンの音楽」長編「チャールズウォードの奇怪な事件」が収録されています。
「チャールズウォードの奇怪な事件」はジョゼフカーウィンという人物(魔術師?)が出てくる話ということで聞いたことがある人もいるかもしれない。
全体を通して、物語を深く理解するには作者の世界観を知る必要があり、wikipediaを見て神々の名前を調べながら読むということをしていました。
どうでもいいことだが結構な割合で出てくる言葉「名状しがたい」ってどういう単語の和訳なんだろうか

無限就労(エンドレスワーカー)

サーバがいつ止まってしまうんじゃないかと不安になっている今日この頃です

イン・ザ・プール
著者  :奥田英明
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★★
内容    :★★★★

内容はかなり変わった精神科医がちょっと変わった患者を診察するという物語です。
普通に結構面白くて何回か部屋で声を出して笑ってしまいました。
大声で笑ってしまったので、外に聞こえなかったか不安になり、脅迫神経症の症状が出た。
神経病って正直、言われればそうかもと思うことが多くて困る
ここで出てくる先生のセリフに
「風邪は全て心身症にしろ」
というのがありましたが、確かに似たようなものなのかもしれません。えっ・・・

不幸だーーーー

ダウトコール
三流作家と薄幸執事の超能力詐称事件特別対策
著者  :マナベスグル
イラスト:桐野霞
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★
文章    :★★★
キャラ   :★★★★
内容    :★★★★

アイデアは面白い感じなので今後に期待。
後キャラのセリフに特徴があって面白かった。
くるみは日本語をいい感じに間違えるのでたまに面白い。
ちなみに僕のお気に入りは
「臨場感」→「臨終感」
でした。
茜もたとえがいちいち文学からの引用というのは面白い?かもしれない。

ねっ!!

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ
著者  :鈴木大輔
イラスト:閏月戈
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★★
内容    :★★★★★

題名の通りです。
べつに、妹がいっぱい出てくるようなことはなくて、ヒロインのうちほとんどは妹ではないです。
妹以外のキャラもかなり濃いキャラが多い作品です。
あと、本当に主人公がどうしてここまでモテモテなのかがわからない展開でした。
久しぶりにライトな小説を読んで一気に読み切ってしまいました。
さらに、気になる点としてはこの作者に妹がいるかどうかということですね