「思い出のマーニー」の映画が2014年だということに衝撃を覚えている今日この頃. その時,映画を見たのは偶然だったので,よく覚えています. もともとは,新海誠の一括上映を見に行こうと思っていたのですが,電装トラブルで中止になり, 何もせずに帰るのもあれなので代わりに「思い出のマーニー」を見たという経緯でした. その後,小説を読もうと思っていたのですが,やっと,思い出のマーニーの小説版を読むことができました.
小説と映画を両方見ましたが,基本的に物語の大筋は同じでした.
概要としては,序盤は,周囲と距離を置いていたアンナが,田舎に移り,マーニーと出会う. その後,マーニーが実在するのかどうかすら最初はわからないが,マーニーとの出会いや話題を通して,アンナが次第に周囲と打ち解けていくというストーリーです. 最終的には伏線なども回収されており,物語としてのまとまりは非常によい作品でした. 初めに,映画を見たときは,ミステリー脳なので,マーニーが何者なのかというのを考えながら見ていました. 映画では小説版の細かい部分などを削り,舞台を日本にしていたりと見やすさへの配慮がかなり行き届いている印象でした.
また,小説版ではなかった(金髪でドレスを着た)人形を持ったアンナなどの回想などでミスリーディングをしている点もミステリー好きとしては好印象でした. 一方で,アンナの「普通の顔」といった周囲を拒絶している描写は小説版の方が強く出ているという印象を受けました.
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