「肉を食べる友達がいない」

「肉を食べる友達がいない」という文字列をどういう風に解釈するだろうか?

本来なら,「肉を一緒に食べにいく友達がいない」という意味なのだろうけれど, 「友達の肉を食べたいのだけれど,今ちょうど食べごろの友達がいない」という意味に解釈してしまった. ブラックな小説を読んでいるとこういった変換がスムーズにできるようになるらしい.

今回は,「人の肉を食べて自殺する晩餐会」という今までにも増して,アレな感じです.

「人の肉を食べる晩餐会」でもなく,「自殺する晩餐会」でもなく 「人の肉を食べて自殺する晩餐会」なところが流石で,11巻まで読んできた読者を飽きさせないところが素晴らしい.

物語も,今までの話をまとめに入っている感じで,綾の話や小鳥の話にほぼ決着がつく話もあります. 紅い女の目的も明らかになり,いよいよ最終局面という感じです.