真夏の方程式
著者 :東野圭吾
分類 :小説
総合評価 :★★
文章 :★★★★
キャラ :★★★
内容 :★★
今回はガリレオシリーズでもミステリー成分少なめ,捜査・人間関係多めの作品でした.
また今回の話では「何も考えてない企業vsとりあえず反対する一部住民」という現実でもよくある話を話題に取り上げています.
このリアルすぎる状況を小説で再現してしまったため不毛なページ数を使ってしまったというのはある意味で面白かったです.
さらにいつもは犯人が頭がよく一癖も二癖もある人物であるのに対し,今回はそれほどではないため犯人が別の意味で変わっているというのも見どころではありました.
前回,なぜ「ガリレオ」なのかという問題を提起しましたが,
そのことについて少し興味深い逸話を知ったので紹介しておきます.
当時は学術書の多くがラテン語で書かれており一般の人には読むことができなかったのですが,ガリレオはイタリア語の対話形式で書き専門家以外の人でも読むことができる書物を書いたそうです.
湯川先生がガリレオ先生と呼ばれる理由もこのへんにあるのかもしれないと僕は想像しています.
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