私、気になります

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インシテミル
著者  :米澤穂信
分類  :ミステリー小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★★
内容    :★★★★★

いわゆる本格推理小説ですね。 クローズド・サークル+殺人ゲームといえばだいたいイメージできるのではないだろうか。 人文科学の実験と称して、お互いにある決められたルールの中で参加者が殺しあうというゲームに巻き込まれる話です。 ルールがあるということで問題を単純化でき推理に集中することができるというのが、この形式の利点ではないかと思う。 まさに本格推理小説といった感じでした。


本格推理小説を読むときは自分でも推理してみるのですが、いつも詰めが甘いなと感じてしまうのです。
今回は大きく二つの謎があったのですが、結論から言うとどっちも詰めきれませんでした。
一つ目の真相は完全に自分の詰めが甘かったせいだなと感じました。
二つ目の真相についてはこれは最終的に絶対ひとりに絞れなかったので仕方ない。
難易度はそれほど難しくなく、それほど簡単でもなありません。また、推理に無理があるわけでもないので非常によい作品だと思いました。

また、この本を読む際にもう一つ注目すべき点はキャラの濃さですね。
おもに主人公とヒロイン?が非常に個性のあるキャラクターです。今、同作者の「氷菓」がアニメ化して見ているのですが、「氷菓」についても非常に独特の雰囲気のあるキャラクターが登場します。この作者のキャラクターは皆独特の雰囲気を持っているのですかね。
「氷菓」は「古典部シリーズ」と呼ばれるシリーズの一つですが、あと、この作者の作品には「小市民シリーズ」というのもあるそうです。
最近、読みたい本が増えてきましたが、これらの本もそれらの中に加えておきたいと思います。