一日に3人づつ殺します。何日かかるでしょう

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現在実家に帰っています。

サークルの合宿に行けなかったのでtwitterから応援してます。


最近、高校の友人に会うことがいくつかありました。

後輩に「相対性理論ってさぁ、~~」と話しかけたらおもいっきり引かれました。

それでも同年代から二人ぐらい釣れました。(呆れられてるのかも?)

名探偵の掟
著者  :東野圭吾
分類  :推理小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★


推理小説の評論系の本って結構出てるけど推理小説作家って読んでるのかな?
って思うほど結構評論本は結構いいことを言っていたりする。

内容は説明しにくいのですが、
推理小説を裏側から見ていく感じで、
推理小説に対する批判を推理小説のなかでするというなかなかユニークな作品でした。

推理小説というよりは推理小説評論という感じで読んだほうが面白いかなと思いました。

要約すると
小説の中でもこれほど読者のことを考えて作られている分野はないということですね。
(悪く言うとご都合主義)


1章 密室宣言
密室はトリックの王様だ(笑)ですね。
ほとんどの推理小説家が一度はやっている気がする。
でも、その中で本当に密室ができてる物ってどれくらいあるんだろう。
と僕は思ってしまいます。

密室トリックに限ったことではないのですが「殺人は美しくなければいけない」というのが持論です。
人が持つたった一つのモノを奪うわけだからその人の最後にふさわしいモノを与えなければいけないと思います。
それなのに密室トリックのほとんどは偶然に頼ったものだったり、勘違い的なものだったりと「そんな不確実な方法で人を殺すな!!」とツッコミを入れたくなるような物がほとんどです。

もっと言ってしまえば密室トリックは人を殺さなくても実行できるトリックなのだから、殺人をするときぐらいはきちんとしたものを使って欲しいです。

2章 意外な犯人
まあ、これも昔からあるパターンですね。動物が犯人なんてパターンもあった気がします。
ま、個人的には一番つまんないパターンなんで避けて欲しいかも。
かなり限られた条件でしか使えない代わりに小説家にとっては一番楽なのかもしれません。

3章 閉ざされた空間
基本的には閉ざされた空間を作る理由は読者への配慮だろう。
容疑者をそこにいる人+外部犯まで絞ることができる。

あと、ついでにぶっ飛んだトリックの話もしていますね。
「そんな大掛かりなトリックを使うぐらいなら殺し屋を雇ったほうがいい。」
いや、このツッコミはないだろと思った。

4章 最後の一言
小説だと一番書きにくくない?的なパターンです。
まあ、読む方からはただの暗号ですが、
小説家視点からだと暗号からいかに不自然じゃなく理由付けするかというところに力を注がなければいけない難しい仕事ですね。

5章 アリバイ宣言
ですよねーー

6章 「花のOL湯けむり温泉殺人事件」論
専門外です。
主人公の性別が変わることまであるのかよ(びしぃ

7章 切断の理由
最近こういうのが増えてきている気がする。
現代社会では常識に取らわえれてはいけないのです。

8章 トリックの正体
ありますよね、こういうどう考えても現実ならわかるだろうって言うトリック。
個人的にはこう言うのがあると全く予想がつかないので、わけわからないまま小説を読むことになって辛い。

9章 殺すなら今
「童謡殺人」という言葉を初めて聞いたぞ。
かなり少ない類の殺人かもしれないですね。(連続殺人限定だし)
でも、殺される側として中盤のモブキャラにだけはなりたくないなぁ


10章 アンフェアの見本
これは読者に見破られる可能性が一番高いトリックとも言えるんじゃないか・・・
あとこれによって得られる驚きにも読者は慣れてしまっているので単体で使ってもあんま効果ないかも


11章 禁句
それは言っちゃらめぇー
でも、そこが推理小説のイイトコでもあるんですよ。
文章はよむ人の事を考えて書きましょう
ぶんしょうはよむひとのことをかんがえてかきましょう
ブンショウハヨムヒトノコトヲカンガエテカキマショウ

すみますん


12章 凶器の話
殺人限定かつ一番バリェーションの多いパターン。
まぁ意外な凶器系はあまり好きではありませんが、凶器を頑張って処理するのは。


純粋な推理だけを書きたい場合にはこの話の中に出てくるように人の名前なんてABCとかにしても問題ないなぁと思った。

エピローグ
まぁ最後に話をまとめるために必要だったんだろうなぁ

最後に
こんなに(これでも一部だとは思うが)たくさんの要素が詰まっているのが推理小説というものです。
というか人殺しにこれほどまでの要素があると気がついた人は天才だと思う。

そういえば最近、殺すのが楽しいとか言い出す人を見てないなぁ(世間の風当たりが強そうだしなあ)