人は誰でも、一生の内に一度位は「詩人」になるものである。

文学少女 恋するエピソード2 著者  :野村美月 イラスト:竹岡美穂 分類  :ライトノベル 総合評価  :★★★★★ 文章    :★★★★ キャラ   :★★★★★ 内容    :★★★★★

キャラクター設定は相変わらずの良さで今回のメインの2人もいい感じでした。
今までの文学少女に比べると幾分か明るい感じのする物語でした。

恋愛系の小説はあまり読まない感じなので恋愛について考えてしまった。
(これって、もう歳ってことなのかな)
ああ、若いっていいなあ

内容的に一部本編とかぶっているところとかもあって面白かったです。
あと、ななせ側の描写がよかった

この文章はどうせ妄想です。実在の人物および団体とは一切関係ありません


「詩人になれなかった私」

私は詩人になれなかった。
どうもセンスの必要なものに恵まれなかった。
中学のときには音楽の先生にセンスがないとも言われた。
美術は何がやりたいのか全く分からなかった。
私が美を感じたのはクイックソートとゲーデルの不完全性定理だ。

愛とは何なのか。
私にはそれは強迫観念症もしくは自己暗示にしか見えなかった。
愛をもったものはみなそれが正しいという。
それは単に人をよりどころにしているだけのように見えた。
同じ主観的・利己的なものでも愛は正しいとされ、そのほかのものは卑しいとされた。
理解できなかった

詩を読んだ
字面上の意味は読み取ることができる。
何を言いたいのかも理解できる。
普段から本はたくさん読むので、
国語の点数にしてみれば特に悪いといったことはなかった。
しかし、共感というものを感じたことがなかった。
その情景を思い浮かべてもどこかフィクションのような感じがするのだ。
すなわち、私は第3者の視点で見てしまうのだ。
まあ、当たり前だ。
自分には経験のないことなのだから。

この経験というのは大きいと思った。
本をどれだけ読んでも決して手に入らないもの。
現実でしか手に入らないものだから。
もしかすると恋愛をしたことがないというのは割と大きなハンデとなっているのかもしれない。