1万3000年にわたる人類史の謎
著者 :ジャレド・ダイアモンド
訳 :倉骨彰
分類 :入門書?
総合評価 :★★★★
文章 :★★★★
内容 :★★★★★
人類史に関する本です.
あまり読まないタイプの本ですが知人に勧められたので読んでみました.
内容は,なぜ人類に国家間や地域間で貧富や技術の差が生まれたのか
という疑問を追求していくものになっています.
特に現代の日本人(もしかして)だとあまりしっくりしませんが,
当時だとこの疑問を人種差別的に考える人も多かったようで,
人種差別を批判する内容がところどころに出てきます.
また,ところどころ無理やり論理を通したような箇所も見受けられますが,
文系だとこういう文章だけで説得しなくてはいけないので大変そうだと感じました.
銃・病原菌・鉄の3つの要素が貧富や技術の差を決定したという論旨なのですが,特に病原菌に関しては記述が少なく,あまり納得できるものではなかったように感じました.
下巻でより詳しく書いてあるようなので下巻についても読んでみたいと思います.
以下,各章ごとの内容を要約しました.