新年度スタートしました
今回は2007年に流行したミステリー作家の作品を集めた本を紹介します
2007TheBestMysteries
推理小説年鑑
日本推理作家協会
横山秀夫
「罪つくり」
評価 ★★★★
典型的な刑事ものだが、なかなかうまくできている
春口裕子
「ホームシックシアター」
評価 ★★
ミステリーというよりは「世にも奇妙な物語」的な感じ
蒼井上鷹
「ラストセッション」
評価 ★★★
ジャズバンドを題材にし、会話を中心に謎解きを進めていく。
不知火京介
「あなたに会いたくて」
評価 ★★★★
ミステリーといわれればミステリーだが、違うといわれれば違う。
桜庭一樹
「脂肪遊戯」
評価 ★★★★★
相変わらず、独特な雰囲気を出している作品
大崎梢
「標野にて、君が袖振る」
評価 ★★
古典を題材に、やはり会話を中心にして進めていく。
石持浅海
「未来へ踏み出す足」
評価 ★★★★
ミステリーとしてあまり題材にされることの少ない地雷除去に携わる人々の話。
なかなか面白い
北森鴻
「ラストマティーニ」
評価 ★★★
題名どおりバーを舞台にして、やや専門用語も出てくるが十分楽しめる作品
菅浩江
「エクステ効果」
評価 ★★★★
美容院での変わった客の話。美容や髪の毛に関する専門用語も出てくる。
東野圭吾
「落下る」
評価 ★★★★
去年、流行ったドラマ「ガリレオ」でおなじみですね
門井慶喜
「早朝涅槃」
評価 ★★
エアロビクスをしているというかわった涅槃図をめぐるお話。
薬丸岳
「オムライス」
評価 ★
まあよくありがちな話だね
三上洸
「スペインの靴」
評価 ★★★
現代では少ない靴屋を題材にした話。靴に情熱?を傾ける主人公に注目
米澤穂信
「心あたりのある者は」
評価 ★★★★★
現代小説にしては珍しく推理の過程がしっかりと記されているという点で、シャーロックホームズなどと同じ分類に入る。
柳広司
「熊王ジャック」
評価 ★
まあよくありがちな話だね
全体を通して最近のミステリーは変わった題材を使うことが多いということがわかると思う。
そしてこのように続けて読むと作者ごとの雰囲気の違いがよりわかりやすくなる。
今回、僕が特に注目した作者は、桜庭一樹、東野圭吾、米澤穂信、の三人である。
今後、この著者の本があったら目を留めてみようと思う
とはいっても、今年にはまた新たな著者も出てくるのだ
過去を巻き込み、現在を巻き込み未来へとつきすすむ時間という激動の中で
僕らは後戻りすることはできない。
今年の桜ももう散り始めてしまいました。
そして、やり残したこともそのまま置き去りになってしまうのですね
~終わってしまった過去の残骸を振り返ってまで見る必要なんてないんですよ